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抒情あふれるメロディを、艶やかな音色で紡ぐ名デュオ。
レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ、フランク:ヴァイオリン・ソナタ
鈴木理恵子と若林顕によるデュオは、息の合ったアンサンブルが高く評価されていますが、その「粋」の感じ入られる1枚が登場しました。レスピーギとフランクのロマン派の大曲では、華やかで流麗なヴァイオリンに光輝を放つようなピアノが寄り添い、このデュオの真価が十全に発揮されています。また、それらに続く3曲は、ヴァイオリンの美しさが耳目を集める小品揃い。盲目の女性作曲家パラディスの「シチリアーノ」では磨かれた美しさが、夭逝の天才リリ・ブーランジェの代表作「夜想曲」では洗練された憂愁の表情が印象的です。そのリリを娘のように愛したフォーレの「子守歌」が、ひときわ気持をこめ抜いて歌われアルバムは幕を閉じます。この2人の創りだす音楽には、歌があり、ドラマがあり、その豊かな起伏が、聴き手に深い陰影を伴って迫ってくるのです。
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日本を代表するヴィルトゥオーゾ・ピアニスト若林顕が近年集中して取り組んできたショパンエチュード
ショパン:エチュード全集《op.10、op.25、3つの新練習曲》
この曲は、単なる指の訓練としての練習曲に留まらず、技巧的かつ精神的にも深く、豊かな音楽性を備えた名曲として知られています。若林の繊細な音色が、幾重にも織り重なる美しい旋律から、各曲の喜怒哀楽やキャラクターを浮び上らせ、ショパンの新しい世界が広がっていきます。
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東京芸大とパリ音楽院で学んだサクソフォンの世界的名手、平野公崇の3rdアルバム
Classica
ヒンデミットのヴィオラ・ソナタとブラームスのクラリネット・ソナタをサクソフォンで鮮やかに吹ききる。
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クラシックの古典からジャズ、即興までこなすサクソフォン界の新鋭、平野公崇の待望のデビュー・アルバム。優れたテクニックと音楽性で、ジャンルを越えた深い共感を呼ぶこと間違いなし!
Millennium
日本人のサックス奏者として、初めて国際コンクールで優勝した平野公崇のデビュー盤。これほどのセンスとテクニックの持ち主を前にすると、クラシックとか、現代音楽、即興、ジャズとかいうジャンル分けはほとんど意味を持たない。有名作品の編曲ものは一切なく、全編がサクソフォン一色(ソロ~五重奏)であるが、その世界は奥が深くて広大だ。5本のサックスが織りなす、ライリーの「トレッド・オン・ザ・トレイル」のイマジネーションあふれる世界が実にかっこいい。ライヒの「リードフェイズ」もご機嫌だ。 (満津岡信育) --- 2000年07月号 --
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平野公崇 meets クリヤ・マコト
Jurassic
1stアルバム『ミレニアム』で高い評価を得たサクソフォン奏者の平野公崇が、ピアノのクリヤ・マコトとともに、Jurassic(ジャズとクラシックが融合した新しい音楽)な新作をリリース。探求心旺盛な平野がジャズと対峙し、クラシック、コンテンポラリーの世界に新しい風を吹き込んでいる。
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人気と実力を兼ね備えたチェリスト新倉 瞳 いまや引く手あまたのピアニスト佐藤卓史との共演。
新倉 瞳with佐藤卓史 俊英たちの瞬間
女流チェリスト、新倉瞳による迫真のライヴ盤。ピアニスト佐藤卓史の競演が、チェロとピアノの響きに一層の輝きを与えている。
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5年の沈黙を経て、今ここに、チェロの女神が降臨する 〜 新たなる一章。新生、新倉瞳が放つ慟哭の結晶 〜
新倉 瞳/エルガー:チェロ協奏曲
幼少期を過ごしたドイツ、アメリカでは森中を駆け回る、素直で元気な子供だった。自分から求めるより、目の前に既に何か用意されている。以前の大手レコード会社からのCDデビュー話も、いつしか演奏家としてのレールまでもひいてもらった。全てのことから半ば逃げ出したと言っても過言ではない留学先のスイスでは、多く葛藤と向き合い、脱出し、素の自分を取り戻すことができた、と新倉瞳は語る。 そして今ここに、自身初のコンチェルト・アルバムを携え、新の「自分」を開示し、満を持して問う。 チェロ・コンチェルトの金字塔「エルガー:チェロ協奏曲」、新倉の情念を表出する「コル・ニドライ」、チェロ名曲の代名詞とも言える「鳥の歌」・・・
このアルバムは、フルオーケストラをバックに新生、新倉瞳が放つ慟哭の結晶である。 -
癒しのチェリストとして人気の新倉瞳が奏でる、愛のチェロ・サウンドでしあわせなひとときを
ラルゴ~愛の挨拶
最新作では、CM曲の「愛の挨拶」や「歌の翼に」をはじめ、ドビュッシー、サティや ショパンなどのエスプリあふれる作曲家による「愛」にまつわるクラシックの美しい名曲を奏でます。
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新倉瞳が奏でるロマンティックなチェロ・アルバム
トロイメライ
チェロは、人間の声に最も近い音域をもつ楽器..。
23歳、新倉瞳が奏でるロマンティック・チェロ・サウンドは、ピュアな愛、祈り、そして、夢。
深く暖かいチェロの音にいつしか心は喜びで満たされる、究極の癒しのチェロ。